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別荘のランニングコストを別荘オーナーが細かく分析|実際にかかった別荘の1年間のランニングコスト

別荘の維持費は高いのか

別荘を買うとなると心配なのが、維持費メンテナンス代だと思います。実際私が別荘を購入する際にもそれは無視することは出来ず、いくらかかるかかなり調べぬいて購入に至りました。

実際は、購入前に分かる部分が多いためある程度は予想できます。ただそれでも実際にかかる費用は未知なので不安に思っている方も多いと思います。今回は、別荘を実際に1年間存分に使用した際にかかった費用を全て詳細に公開します。

実際にかかった維持費&ランニングコスト

項目費用
町有地賃貸料46300円
町民税5500円
固定資産税12300円
別荘地管理費(土地と建物)73700円
インターネットとTV47080円
トイレの汲み取り(3回)+修理費35850円
水出し&水抜き(1回ずつ)7700円
灯油(6缶=18L×6)11000円
ガス代(プロパン)35875円
電気代26426円
水道代19500円
合計321231円

一泊いくらになるか

合計金額が約32万円でした。ここからは数字だけでは分からないことを解説していきます。

まず、宿泊日数ですが、合計で179泊でした。同時に複数人が利用しているので実際に別荘に滞在した日数としては80泊ほどです。

単純計算ですが、32万円を179で割ると、1794円/泊です。利用者が多ければ多いだけ、泊まれば泊まるだけお得になっていきます。

宿泊日数が少ない場合

別荘の滞在が私ほど多くない人もいると思いますから、そういった方向けにもう少し計算してみます。

例えば、宿泊日数が約半分の90泊だとしましょう。2人で45泊ずつ、3人でしたら30泊ずつという日数です。この場合、大きく変動する項目は、実はトイレの汲み取りとガス代だけです。というのも、別荘の場合、水道代、電気代は基本料金があって、それを超過する分だけ請求されるので、宿泊日数が増えてもあまり変わりません。

ちなみにその基本料ですが、3つ全て合わせても4034円/月程度で超過した分を合わせて、6816円/月ですから、一か月あたり約2800円しかプラスされません。

ですから、宿泊日数が半分になって引かれる費用は1400円/月ということになります。

最終的な費用は、32万円からトイレの汲み取りと光熱費の24000円だけ引かれ、約30万円ということになります。1泊あたりの費用は、3300円/泊ということになります。

分析

今回私が所有する別荘の維持費・ランニングコストをまとめてみましたが、前提条件は以下の通りです。

  • 町営別荘地
  • 管理会社が入っている別荘地
  • 取得して1年目

町営別荘地だと維持費は安い?

別荘地の維持費・ランニングコストに影響する要素の一つです。町営別荘地は、長野県で比較的多く見られますが、他の地域では珍しいかもしれません。

町営別荘地にかかる特徴的な費用は、土地の賃貸料です。これは立科町や長和町が土地を一括で開拓して、それを別荘地として貸しているためにかかる費用です。デベロッパー系の別荘地でも土地を所有権でなく貸借権にしているところも見られますが、町営よりも一回り高額になります。

もし、土地が賃貸でなければ固定資産税がかかることになります。町営別荘地の場合、固定資産税よりもやや安い金額になっていることが多いように感じています。

管理会社が入っていると維持費は高い?

私の別荘はやや特殊で、町営ながら管理会社が入っています。町営別荘地の多くは管理会社が入っていませんから、これは特徴的。

管理会社が入っている故の維持費は「別荘地管理費」です。これは土地だけの場合と土地と建物両方の2つのパターンがあります。もし管理会社が入っていなければ、この費用が0になる場合も多いです。これまで紹介した別荘地でも数か所ありましたね。

ただ、個人的な見解を述べますと、管理会社が別荘地内にあることで、定期的な見回りや迅速な対応などメリットの方が多いと考えています。約7万円が決して高いとは思っておりません。

維持費やランニングコストを安くする方法

別荘をまだ持っていない人にとって一番気になるのはおそらく維持費等の費用面だと思います。実際私もそうでした。

今回このように1年でかかる費用を洗いざらい公開してみましたが、少しでも安い方が良いという風に思う人も多いでしょう。ですから、ここで維持費を安くする方法を考えてみます。

必須でない維持費を削減する

別荘にかかる維持費のうち、必須でないものがあります。

それは、インターネットとTVです。

私の場合、インターネットがあれば仕事が出来るためこれだけの費用をかけていますが、実は一番高いプランです。地域にもよりますが、2万円くらいのプランもあるのでここは削減可能。

もっと言えば、テレビを見なければこの費用は0にすることも可能です。また、最近ではケータイもパケ放題だとWi-Fiは必要ありませんから圏外でないことを確認したうえで契約しないということも選択肢になりますね。

別荘地の運営と管理を確認する

これは購入する前に出来る対策です。

維持費のうち、比較的大きい管理費はかからない別荘地を選択するということも可能です。私がこれまで紹介した中だけでも、夢の平、与惣塚、白樺湖などなど。市町村営別荘地だと決して珍しくないので、そういう中から別荘を探すことで維持費を抑えられます。

ただ、何かトラブルがあった際にどこに連絡するかをあらかじめ調べておくことが必要だと思います。屋根が壊れた時、水道が壊れた時、ハチの巣があった時など、場合によって連絡する場所が異なります。管理事務所があればそこに連絡するだけなので“楽を買う”という感覚です。

結論

別荘は、泊まれば泊まるほど、滞在が長期になればなるほどお得になるというのが理解できたのではないかと思います。

一般的な住宅と違い固定費の割合が大きいため、使い方次第では非常に低コストで楽しむことが出来ると思います。”別荘は高い”、”別荘は維持が大変”という偏見は捨て、現実的にいくらかかるのかを購入前に計算しておくことをおススメします。

当サイトでは、別荘地紹介のところで調べられる限りの固定費を掲載しておりますので是非参考にしてください。

また、別荘の維持費を安くする方法で、年間5万円前後抑えることも出来ますから知っておいて損はないでしょう。

この記事を書いた人
八ヶ岳の別荘オーナーです。このメディアが別荘の生の情報を求めている人、別荘が欲しくなるきっかけとなることを願っております。日々、新たなライフスタイルの提案を続けていきます。

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