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別荘選びは“樹種”が肝心|樹種が分かると別荘の維持のしやすさ、雰囲気が分かる。

別荘を選ぶときのポイントは、以下の記事でお伝えした通りですが、実はもっと奥深いです。

どんなネットの情報、不動産会社、管理会社の話にも出てこない内容です。

別荘地の樹種を確認

別荘というと森の中をイメージする人も多いと思います。

別荘区域や土地に生えている樹種は景観だけでなく利便性やメンテナンスにも影響を与えます。

同じ別荘地というくくりでも、生えている木は地域、標高、日当たりによって様々です。

ゼネコンや不動産会社など大きなデベロッパーがいる場合は、植樹していたりするので、こればかりは実際に行ってみないと分かりません。(今後このサイトでレポートしていきます)

具体的にどんな樹種にどんな特徴があるかを簡単に解説していきます。

落葉広葉樹

クヌギ・コナラ

男性ならだれもが知っているカブトムシが来る木です。

どんぐりが実る木でもあります。

落葉するので地面には腐葉土が形成されふかふかの地面になります。夏は青々とした葉が茂り最高の木漏れ日を演出してくれます。

都市部の公園などにも生えており、標高は問いませんが他の植物と一緒に生えていることが多いので目立ちにくいです。

赤く紅葉しますが、そのあとは茶色い葉がしばらく枝についているのであまりきれいではありません。

ミズナラ

どんぐりの一種です。コナラやクヌギに比べて冷涼な気候を好む樹種で、高原別荘地によく見られます。

葉はギザギザしていて大きいです。実はコナラよりも丸いです。

樹皮は他のどんぐりと似ていますが、かなりの大木なので太いですね。

クルミ

意外と見かけるのがクルミです。

八ヶ岳周辺でもよく生えており、初夏に何の変哲もない緑色の実がなり、それが落ちて腐ると見慣れたクルミの実が現れます。

かなり大量の実がなるので、すぐに見つけることが出来ます。葉はやや細長く規則的に並ぶので良い木陰が出来ます。

剪定の仕方によっては屋根の高さを超える物もありますが、野生だと頭の上に葉があるくらいの高さが多いように感じます。

シラカバ

標高1000m付近から見られる樹種です。

「日本にもあるの?」と思う方も多いかもしれませんが、白樺湖という湖があるように、高地では稀に見られます。

なんといっても、白い樹皮が美しく景観が良いです。

幹が比較的細く、葉もぎっしり繁るわけでは無いので見通しが確保しやすいのも特徴です。

落葉する前に黄色く色づき、紅葉も楽しめます。

落葉針葉樹

カラマツ

意外と知られていない落葉針葉樹。実は、日本に生えている唯一の落葉針葉樹です。普通のマツなのですが、秋ごろから落葉します。カラマツは植林された地域に多く見られる傾向にあります。

落葉樹で唯一の針葉樹というのがやや問題があります。針葉樹の葉は細長くて風に吹かれても舞うことはありません。つまり、屋根に積もると落ちずにそのまま屋根の上で腐ってしまいます。

幹は真っすぐ垂直に伸び、樹高が高いです。葉の量は多くは無いものの、風に飛ばされにくいため積もります。

別荘は毎日いるわけでは無いので、屋根の上で葉が腐ると屋根の腐食に直結してしまうのです。屋根は別荘の維持費の中でトップクラスの金額がかかる上に優先度も高いので耐用年数を伸ばしたいところ。

別荘地内にカラマツがどのくらい生えているのかを注意深く見ることで、維持費を抑えることが出来るのです。

常緑針葉樹

スギやヒノキのことです。特にどの種類に着目する必要もありませんが、ヒノキが生えている森は良い香りがするので癒し効果があります。

ただし、花粉症の方は辛いと思いますので避けた方が無難でしょう。

景観は幹がまっすぐ伸びているので整然としていますがほとんどが人工林がやや残念なところ。もちろん雑木林の中に生えていることもありますが、稀です。

まとめ

別荘地の樹種は別荘の雰囲気を決めるだけでなく、維持や管理の面でも重要な役割を持ちます。

こういったことは不動産業者や管理会社でもほとんど言及することがないポイントなのでよく覚えておいてください。

別荘地がある地域は紅葉する期間が比較的長く、標高によって進み具合や色づき方も様々で面白いので、是非ともチェックしてみてください。

この記事を書いた人
八ヶ岳の別荘オーナーです。このメディアが別荘の生の情報を求めている人、別荘が欲しくなるきっかけとなることを願っております。日々、新たなライフスタイルの提案を続けていきます。

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