茅野市から白樺湖へ向けて車を走らせると、左手に見える「緑の村別荘地」の看板。別荘地は奥まったところにあるので大抵は見えませんから、気になった人も多いのではないかと思います。
この記事では緑の村別荘地を見学しているかのような気分になれるようにご紹介していきます。
緑の村別荘地は、白樺湖よりも少し標高が低い1200mのところに位置します。ヘアピンコーナーの手前なので運転が苦手な人でも大丈夫です。また、この場所だと別荘地の入り口までは冬季でも雪が積もりにくいので冬季利用を考えている人には朗報です。
この看板が目印です。ちょうど、標高1200mの看板のところにあります。
白樺高原緑の村別荘地というのが正式名称みたいです。白樺高原の中でも、白樺湖周辺と、女神湖周辺、そして白樺湖の北側の北白樺高原というエリアがあります。緑の村別荘地は白樺湖の南側なので他に別荘地がほとんどありません。
入り口を入ってすぐに管理事務所があります。また、アルソックによるセキュリティも万全です。セキュリティが入っている別荘地は大規模なところでは見ますが、緑の村別荘地のような中規模別荘地では珍しいです。
管理事務所が敷地内にあるのは、ありがたいですね。
緑の村別荘地は、入り口から縦に1本メインストリートがあって、そこから支流に分かれるような区画です。蓼科エリアの別荘地としては町営を除けばそこまで広大ではありません。ちょうどよくコンパクトで、隅々まで道路が敷かれているので敷地内を散策するのも楽しいです。
また、川が敷地内を流れているのも緑の村別荘地の特徴と言えます。
これがメインストリートです。車二台が余裕ですれ違える道幅になっています。メインストリートは奥に向かってずっと上り坂なので敷地内でも標高が違います。
メインストリートも上の方に行くとこのくらいの幅になります。ただこれでも徐行すればすれ違えますので困ることはないでしょう。基本的に舗装路です。
区画の特徴でもありますが、平坦な区画は入り口側に集中しているので、駐車場が無いところもちらほら。このように道路に停めてあることも多いです。傾斜が強いとどうしても仕方ない部分ではありますね。
ただそれも悪いことばかりではなく、木のトンネルのようになるのでとても気持ち良いです。
緑の村別荘地の樹種は多くがコナラなどのどんぐり系です。落葉樹なので、冬になると葉が落ちて日が差して部屋を温めてくれます。自然というのはよく出来ているものです。
木は適度に間伐されているのか、密ではありません。
カブトムシがいそうな雑木林です。
白樺高原ですが、白樺の木は別荘地内ではかなりレアです。
また所々ブナ?やナラ?のような樹木も見られます。
別荘地の入り口近くには、永住者の人も散見されます。緑の村別荘地自体が、茅野市街から比較的近いというのもあり利便性が高いのでこれは必然とも言えます。
また、別荘一つ一つの規模は小規模から中規模で状態はどれも良好です。
平家建ての物件も多いですね。別荘はそこまで大きい必要はないので維持管理の面でも小さめの物件がおススメ。
緑の村別荘地は周辺にはあまり施設がありません。10分ほど登っていくと白樺湖があります。また、別荘地の上の方は車山に近いです。
別荘地のゴミ捨て場は管理事務所のすぐ近くにあります。一か所集中なので、帰る際にここで捨てられて便利です。
管理事務所のところにテニスコートが2面あります。これも大門街道から見えるので見たことがあるかもしれませんね。
緑の村別荘地の魅力は敷地内を流れる小川と、樹木の景観だと思います。カラマツが少ない別荘地は蓼科エリアではここくらいです。
川が流れているところには冷たい空気が流れていて非常に気持ちが良いものです。また、この小川は所々地以来滝のようになっていて見た目でも音でも魅了します。
そしてもう一つ、緑の村別荘地の魅力がこの景色です。傾斜が比較的ある別荘地はこのように山が見渡せるところが多いです。平坦だとBBQが出来るなどの魅力もありますが、せっかく山に別荘を構えるならこの景色は捨てきれません。
土地の傾斜が強いという点がネガティブになる可能性はあります。こうした点は一長一短なので、考え方や価値観次第です。考えられるリスクとしては土砂崩れや積雪時に雪かきが大変ということですね。
また、もし新築する場合は建設費が余計にかかることもネガティブかもしれません。
上水道は私営で、下水に関しては場所によって異なります。個別浄化槽が設置されている物件と集中浄化槽の物件が両方あります。個別は汲み取り、集中浄化槽は公営団地などに見られる設備ですが、昨今下水道への移行がなさせるケースが多いです。知る限り別荘地で下水道引き込み工事を後からする事例はあまり聞きませんが、可能性があるのでご注意ください。
これは物件説明の時に重要事項として業者が言う必要がある点ではあるものの、事前に知っておくことは非常に大切です。個別浄化槽の汲み取り頻度については以下の記事をご参照ください。
土地は所有権ではなく、借地権です。賃料は33円/㎡なので激安。大体、固定資産税の金額と同程度の賃料に設定されていることが多いです。土地が貸借権になることで、売却時に買い手がつかない場合でも更地で返還することが出来ることも多いので案外合理的なんです。
ガスは個別プロパンになっています。個別プロパンでないところはほぼないので、これは標準的と思ってください。
維持費は細かい数字は繰上げ、切り捨てしましたので大体の金額です。変動するのは管理費と建物固定資産税で、これら二つは建物が大きいほど高くなります。
管理費 | 5万~7万円/年 |
土地代(貸借料) | 3.3万円±/年 |
建物(固定資産税) | 2万~4万円/年 |
上水基本料 | 2.6万円/年 |
ガス基本料 | 2.4円万/年 |
電気基本料 | 1.1万円/年 |
その他(環境整備費) | 2.6万円/年 |
合計 | 19万~23万円/年 |
月換算 | 1.6万〜2万円/月 |
金額としては普通です。町営別荘地だと管理費がないところもありますが、結局それでは有事の時に面倒なので管理会社に依頼することが多いです。そうすると5~7万円ほどに何のでパッケージングされている方が楽です。
緑の村別荘地は売り物件が常に数件あります。価格は軒並み1000万円前後です。記事内で述べた通り、状態が良い物件が多いために平均価格が上がっていると思います。整備が必要な物件は500万円以下のものもあります。
https://re-sort.jp/property_midorinomura
緑の村別荘地は、通好みな別荘地だと思いました。
細かいですが、樹木の種類が自然に近いのでそうした環境を求める人にはベストマッチでしょう。物件選びの際は浄化槽がどちらのタイプかをしっかりと確認しましょう。維持管理費は建物の規模によるので、新築の際はこの点も押さえておきましょう。