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タワマンの景色と別荘の景色

タワーマンションに憧れる人は、別荘に憧れる人よりも多いかもしれません。

タワーマンションに憧れる理由として挙げられるのが“景色”です。やはり、高層階からの眺めは抜群で、街を一望できることによる優越感は間違いありません。

一方で、別荘の魅力の一つにも“景色”があると私は考えています。

田舎暮らしにあこがれる人もいるでしょう。田舎の景色って、田んぼや畑が見えるような立地が多く、森の中となると別荘くらいしか選択肢はありません。

タワーマンションが「町を一望できる」と表現するなら、別荘は「森や山を一望できる」と言えます。

景色の移り変わり

タワーマンションから見える景色は、どの季節も特別変化はありません。見学に行くと髪の毛がテカテカに固めてある体育会系の営業マンが「富士山がみえますよ」と口をそろえて言います。

富士山の積雪など近くの高台に行けば見れますし、ビルがにょきにょき生えているのを見ても何も得る物は無いでしょう。

しかし、別荘から見える景色は違います。

紅葉していくスピードの違いや、色がグラデーションする様、霧が立ち込めたり、夕日が毎日違う色に染まる様子など、自然の豊かさを痛感します。

「あの辺が紅葉しているね」と、出かけたくなりますし、夕焼けの時間に合わせて散歩に出かけたりと、別荘の景色は人を動かす魅力があります。

同じ場所にたまに行くからこそ

私自身よく知り合いに「同じところに何度も行って楽しいの?」と言われます。確かに、購入する前は八ヶ岳が好きで何度も来たことがあったものの“飽きる心配”はゼロではありませんでした。

しかし、予想とは裏腹に全く飽きることは無いどころか、毎回新鮮な気分で滞在しています。

何故かというと、やはり景色の変貌が面白いからに他なりません。私の別荘は、山の緩やかな傾斜に位置しているので、近くの連なった山が見えます。また、シンボリックな2500m級の山もあるので景色の多様さが抜群です。

さらに、遠くからの大きい景気だけではありません。別荘の近くに生えている植物が色づいていく様子や、樹氷、キツツキが明けた穴なども季節を感じる要素です。

これまで気付かなかったのに、ある日行くとそればかり見えてくるというのは個人的に驚きで、別荘の深い魅力の一つだと思います。

毎日見ていると感じない変化も、1か月に1度、2か月に1度行くからこそ印象的に感じるものです。同じところに行くというのはむしろ変化を強く感じさせると考えています。

この記事を書いた人
八ヶ岳の別荘オーナーです。このメディアが別荘の生の情報を求めている人、別荘が欲しくなるきっかけとなることを願っております。日々、新たなライフスタイルの提案を続けていきます。

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