姫木平別荘地は、長野県の中央蓼科高原の中でも北白樺高原と言われる場所に位置する別荘地です。非常に大規模な別荘地で、永住者も多いエリアです。高原の別荘地で避暑目的に使う人にも、永住者にも魅力的な理由も含めて紹介できればと思います。
姫木平別荘地は、白樺湖から大門街道を上田方面に走った場所にあります。白樺湖までは車で10分かからないくらいです。地図を見て分かる通り、姫木平別荘地の中にはペンションがたくさんあります。私も何度か宿泊したことがありますが、ペットOKなところもあるので、白樺高原エリアで別荘を買いたいのであればここを拠点にするのがおススメです。
姫木平別荘地の入り口は大きな看板が目立ちます。
ちなみに姫木平別荘地の入り口にはガソリンスタンドがあります。ガソリンスタンドは非常に貴重で、冬季の灯油を買うことになるのでこれは大きなメリットだと言えます。
さらに、ガソリンスタンドの隣には別荘販売や管理を行なっているリゾートメンテナンスの事務所があります。ここのサイトは非常に見やすいのでぜひチェックしましょう。
入り口を進むと広いスペースにたどり着きます。ここから2つの道に分かれています。画像の右側から奥に伸びているのがメインストリートです。
メインストリートは、別荘地の外縁を囲うように伸びています。メインストリートの道幅は車がすれ違うのも容易な十分な幅があります。
道路脇には側溝があります。
メインストリートから横に伸びる道はすれ違うのは難しいくらいの道幅ですが、1台通るには不自由ありません。
メインストリートに比べると、道路の状態は良くはありません。冬季にチェーンを装着した車が走ることもあるので痛みやすいというのはあると思います。別荘地としては特に珍しくはないでしょう。
ちなみに、姫木平別荘地のメインストリートに垂直に交わる道路には未舗装の砂利道も多いです。別荘地における未舗装路は珍しくありませんし、デメリットだけではありません。さすがに別荘にスーパーカーで来る人はほとんどいない(多くの人には別荘用の車があるので)ので、そこは無視するとして、未舗装路には雪でのメリットが挙げられます。アスファルトではなかなか染み込まないため夜に凍ってしまいますが、砂利道だと溶けた雪がどんどん染み込むので凍りにくいです。
これによって除雪しない道路、除雪車が入るには狭い道路にはこのようにあえて未舗装にしてある場所も多いというわけです。
メインストリートの中間地点、大門街道から遠い道路です。姫木平別荘地は奥に進むにつれて標高が上がります。ただ、見ての通りその両脇の敷地でも傾斜角は小さいので比較的平坦な別荘地と評価できます。
姫木平別荘地は白樺高原の中でも白樺湖の北部ということで北白樺高原と言われますが、白樺とカラマツ、コナラなどのどんぐり系の雑木林になっています。姫木平別荘地の中でも奥に行くほどカラマツが増える傾向にあります。また、メインストリート沿いには白樺が多く生えています。
地面には笹やシダなどの植物が生えています。この辺りは白樺高原エリアの他の別荘地と似ています。
管理事務所は実質的にリゾートメンテナンスがあると言えます。
規模が大きいので、常に管理の軽トラが敷地内を走っていますし、私が取材した8月には草刈り作業もしていました。
姫木平別荘地は、永住者も多いです。特に入り口に近い場所やメインストリート沿いが顕著です。
屋根付きのバス停があります。
別荘地内にはテニスコートがあります。
合計で10面のテニスコートがあります。管理状態も良いですし、何よりも景色が最高なんです。
テニスコートの下(入り口側)には多目的グラウンドがあります。私はこれにとても感銘を受けました。特に何をしたらダメという注意書きがありません。昨今の都会の公園は何も出来ないので、お子さんやお孫さんを連れてきて存分に遊ばせることも出来ますね。
姫木平別荘地のちょうど真ん中あたりに、駐車場があります。
来客があった時に車を置くスペースがない場合や、敷地前の道路幅が狭い時に利用できる共同駐車場があります。これはこのエリアの別荘地では珍しいです。それだけ姫木平別荘地の規模が大きいということでもありますが、こうした駐車場は通常別荘地の入り口付近にあることが多いのでとても合理的です。
また、別荘地のもう一つの入り口には釣り堀があります。軽食も食べられるようなので、利用してみてください。
別荘地内には姫木湖という池?があります。
また、この釣り堀からさらに100mほど坂を下ったところに利休庵という茅葺き屋根のお蕎麦屋さんがあります。とてもおいしいですし、雰囲気も良いので別荘地巡りの際はぜひお立ち寄りください。
また、姫木平別荘地のペンション街には、エコーバレースキー場があります。よくテレビでも放映されるスバルのレスキュー隊が有名です。スキーが趣味の人にとってはこれも魅力的でしょう。
私が感じたのは、区画計画が大変よく考えられているという点です。
中々実感しにくい点ではあるので、これが決定的な買う理由になるとは思いませんが、冬季や来客があった時などにメリットに感じることでしょう。別荘地内の施設だけでなく別荘地の入り口にガソリンスタンドがあるのも魅力的です。姫木平別荘地に永住者が多いのはこれも理由の一つでしょう。
また、姫木平別荘地に面する大通りの大門街道は幹線道路なので、冬季でも除雪がしっかり行われます。冬のスキー利用にも使えるため、避暑だけでない使い道というのもポイントです。
立地的にやや”裏っぽさ”があります。大門街道を登って、白樺湖を過ぎると雰囲気的に暗くなりますし、天気も綺麗に晴れない場所だったりします。蓼科全体としては晴天率が高いエリアではあるのでそこまで心配する必要はありませんが、山の北側斜面になるのでどことなく暗いです。
逆に言えば、それ以外の点においてあまりデメリットはありません。
水道は長和町の町営水道です。下水はトレンチ方式の個別浄化槽(この場合は汲み取り便所)と、町営下水の2種類が場所によって配備されています。永住する場合には快適な町営の下水の場所がおすすめですが、汲み取り式はオフグリッドに近いので災害時にも使える可能性が高いというメリットもあります。
土地は貸借権です。蓼科エリアと分類されやすいですが、立科町ではなく長和町。長和町も立科町同様土地の貸借による別荘地を展開しています。ちなみに、賃料は69円/㎡ですから、500㎡で34500円、1000㎡でも69000円です。長和町の方が立科町よりも少し賃料が安いです。
ガスは個別プロパン。これも別荘としては定番ですね。基本的に、このエリアの別荘は上水道以外が完全オフグリッドのいわばセミオフグリッドなので、本邸が被災した場合などの避難にも使えます。
土地の大きさによって賃料が、建物の大きさによって固定資産税が前後しますのであくまで参考程度に。基本料というのは何も使わなくてもかかる料金で、その範囲を超える使用量に合わせて別途ガス代や水道代がかかりますのでこれが最低ラインということになります。
管理費 | 42900円/年 |
土地代(貸借料) | 35000~70000円/年 |
建物(固定資産税) | 13000~25000円/年 |
上水基本料 | 26000円/年 |
ガス基本料 | 24000円/年 |
電気基本料 | 11000円/年 |
合計 | 151900〜198900円/年 |
月換算 | 12658〜16575円/月 |
開発自体は姫木の森有限会社が行っているようですが、分類としては市町村営の別荘地に近いかなと思います。維持費の面でもベースで月1万円台で収まっているので魅力的ではないでしょうか。
物件自体があまり出てきませんが、400万円から1000万円くらいです。全体的な状態はよく、修繕しないと住めないような物件は少ない印象。これは別荘地全体の雰囲気にも繋がります。
姫木平別荘地は、白樺高原の中でもすぐ近くにある美し松ハイランド別荘地と並んで規模の大きな別荘地です。
施設の充実度の高さと、広くて平坦な土地区画は魅力的です。維持管理費も特別高くもありませんし、レジャーの拠点として幅広い用途が考えられます。
まずはペンションなどに泊まって雰囲気を体験してみるのがおススメです。
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