別荘地は大抵の場合僻地にありますので、気象台が設置されているのは、メジャーな地域のみです。しかし、メジャーな地域外にも多くの別荘地が存在している上に、価格が手ごろなのはそういった場所に集まっているというのが現実です。
そうなってくると、実際に行く以外で調べる手段はほとんどありません。
特に、標高が高いエリアは低地とはまるで気温が違いますし、季節の進み方も異なるので、事前に調べる必要があるでしょう。
関東に住んでいる人間としては、8月に30度を超えることは日常で、日中に30度を下回る地域があるなら、是非とも逃げたいと思うでしょう。
別荘なら、それを簡単に実現できます。
私が所有している標高1500mの別荘の8月、お盆の気温は日中で高くても27度、大抵は25度くらいを推移しています。
朝の気温はだいたい20度を少し超えるくらいです。
25度といっても、“本当の”25度です。気象庁が出している気温というのは、街のアスファルトの上の気温ではありません。ですから、最高気温が35度だとしても、私たちが生活している場所は40度近くまで上がっているなんてこともザラなわけです。
一方で、別荘、特に高原の別荘は森の中にありますので、反日蔭です。人工的な日陰ではなく、木漏れ日の日陰です。そんな環境での25度は、本当に快適です。
朝の冷え込みもすさまじく、大抵の場合20度前後、20度を下回ることも珍しくありません。夏でも朝は羽織るものが必要です。
まぁ、別荘が涼しいことは想像に難くないと思いますが、なぜ涼しいのかを考えてみます。
まずは、圧倒的に地面の土に覆われている面積が大きいことです。アスファルトは熱を保持する性質を持っていますので、一度温まると中々温度は下がりません。一方で、土はそもそも暖かくならないので気温が上がりにくいのです。
アスファルトも、木陰になっていることが多いので熱くなりにくい要因の一つと言えます。
さらに、土は多くの水分を含んでいるので水をまかなくても夜間の放射冷却で気温が下がるのです。ですから、特に晴れた夜の次の朝は急激に気温が下がります。
別荘が涼しいというのは、別荘の立地に大きく影響を受けます。ですが、都会よりも気温が高いということは考えにくいので、避暑目的での購入は有意義だと思います。
特に避暑を最大の目的にするなら、高原別荘地が最もおススメです。
仮に、別荘地が含まれる地域の気温のデータが芳しくなかったとしても、別荘地の中がそれよりも数度低いということも往々にして考えられます。
是非とも現地に足を運んでみる事をお勧めします。