冬の別荘の醍醐味であり悩みの種にもなり得るのが、雪です。
積雪の多い地域では気を付けなければ高額な出費になってしまうこともありますので、事前に知って対策しておきたいところ。
今回は、特に除雪に関してお伝えしていきたいと思います。
降雪しても現代のスタッドレスタイヤなら問題なく走ります。問題は氷で、除雪をしなかったものが踏み固められて、夜の急激な冷え込みによって凍ってしまいます。
よって、除雪の有無は冬の別荘の利便性に関して非常に重要なファクターとなるわけです。
まず、注意して頂きたいのが、別荘の物件の近辺の道路の所有者です。所有者というと違和感を持つ人もいるかもしれませんが、簡単に言うと私道か公道かということです。
別荘地の場合、ゼネコンなどのデベロッパーがいて開発することもあるので、私道になっていることも珍しくありません。
私道の場合、その土地所有者の判断で除雪が行われます。私が見学した、八ヶ岳最大規模の別荘地は私道で、メインストリートのみの除雪ということでした。よく見ると、価格の低い物件はメインストリートから離れていたり坂を上る場合がほとんどでした。
これを聞いておかないと、車を買い替えることも検討しなければならず、大きな出費です。
一方で、町道や県道、市道などの場合は自治体が定めた基準を超える積雪量になると除雪車が出動します。私の所有する別荘地では5cmの積雪が基準ですが、八ヶ岳は夜しか振らないので、2月初旬に2週間滞在した際は1度だけしか出動しませんでした。
ただ、これでサボっているかと言われれば、生活には全く問題なかったので必要十分と言えそうです。
都会育ちの私にとって、長野県や山梨県は冬が寒くて雪がたくさん降るというイメージがありました。
それは、テレビで見る豪雪地帯の印象が強いからです。
実際どうなのかというと、大したことはありません。風情のある降り方をします。
所謂豪雪地帯は、北海道と日本海側。新潟や三陸、白馬など一部の地域のみです。スキーで有名なエリアでなければ、雪下ろしをするほどの積雪はほとんどありません。
長野県は関東の人にとってはスキーでよく行くエリアではあるものの、白馬や志賀高原など北部でなければ人工雪です。
寒いので人工雪が解けないから、スキー場が成立しているということです。これは、別荘を検討する時に初めて知りました。
このように、別荘の道路・土地事情には特有のものがあります。自治体によって対応が変わるだけでなく、別荘地単位でも異なります。
まずは、積雪のレベルを調べ、次に除雪の対応を調べると良いと思います。