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別荘地の四季はどう違う?|別荘オーナーが経験とデータで解説

別荘地というと、関東では軽井沢、那須高原、八ヶ岳、山中湖・河口湖あたりが有名です。

どこの別荘地を調べても、同じように「この地域は四季の移り変わりが美しく~」と書いています。都会に住んでいる人からしたら、確かにそうかもしれませんね。

しかし、どの別荘地も同じことを言っているのはやや疑問が残ります。

そこで、それぞれの地域にどんな特徴があるのかをまとめてみることにしました。

軽井沢の四季

別荘の最大手と言っても良いでしょう。

憧れがある人も多いのではないでしょうか。標高が丁度1000mの高原です。

降水量と気温

引用元↓

http://weather.time-j.net/climate/chart/karuizawa

見て分かる通り、降水量の波形は関東と似たような形状になっていますね。

軽井沢の夏

軽井沢の四季は全てが丁度よいです。夏の涼しさは、天気予報で出している気温よりも、別荘地内は涼しいです。これは、別荘地全体が平坦な林の中にあるからです。

また、浅間山から吹き降ろす風が夕方に気温を下げるので昼夜の寒暖差は大きいです。朝と昼で10度くらいの気温の変化があります。

また、湿度が高い地域があるのも特徴です。旧軽井沢(最も高級なエリア)は、はっきりとわかるくらいしっとりしています。南が丘・南沢あたりは日当たりも良くそこまで湿度は高くありませんが、他の別荘地よりは湿度が高めです。

軽井沢の冬

気温はかなり低いですが、降雪量は多くありません。

冬は最高気温で一桁なので、日中は何とか過ごせるくらいです。雪たまに降って、日中は解けますからスタッドレスさえ履いていれば車での移動も容易です。

関東で雨が降るのが雪になる、と思っていただけるとイメージしやすいでしょう。

那須高原の四季

東京23区からのアクセスが良いので、人気の別荘地です。

標高は300mから1000mほどで、かなり広いので地域内でも差があります。

降水量と気温

引用元↓

http://weather.time-j.net/Climate/Chart/Nasu

降水量が2000㎜ほどあり、軽井沢に比べるとかなり多いことが分かります。

那須高原の夏

最高気温は軽井沢と大差ありませんが、別荘地内の体感気温は那須の方が暑いです。もちろん、エリアによるのでご自身が欲しいエリアは現地に行ってみることをおススメします。

那須高原の夏の特徴は雨です。

長野県のような広い高原に比べると、那須高原は夕立が多く降水量は増えてしまいます。

また、夕立によって気温が下がるものの、雲が残りやすいこともあってか冷え込みは厳しくありません。

那須高原の冬

那須の雪の降り方は内陸性です。立地的には福島県と隣接しているので、東北の内陸部と同じような降雪です。

降雪量は軽井沢とそこまで変わらないように思います。

白馬や湯沢のような豪雪地帯ではないので、スタッドレスで十分です。チェーンは持っておいた方が安心です。

八ヶ岳の四季

山梨県と長野県の間、南アルプスの標高1200~1600mの高原に位置する別荘地です。立科や美ヶ原、原村、山梨県だと清里などが含まれる地域です。

中央道が通る世田谷、八王子、多摩からの便が良い地域です。

降水量と気温

引用元↓

http://weather.time-j.net/Climate/Chart/Tateshina

なんといっても特徴は年間降水量の少なさです。1000㎜ですから、軽井沢よりも少ない降水量ということになります。

八ヶ岳の夏

八ヶ岳の夏は、非常に短いです。

8月のお盆周辺、1週間くらい「夏かな?」という時期があるくらいで、ずっと秋のような陽気です。8月初旬にコスモスが咲いて、トンボが飛んでいます。

これは、標高が高くなるほど顕著で、私の所有する標高1500mの別荘がまさにそんな感じ。

また、降水量が少ないのも大きな特徴です。夕立はありません。軽井沢同様寒暖差が激しいため、夏でも長袖が必須です。

八ヶ岳の冬

年が明けると一気に冷えるのが八ヶ岳の特徴です。軽井沢は12月でも十分寒いですが、八ヶ岳は12月でもそこまで寒くありません。

降雪量は軽井沢と大体同じくらいで、3日に1度ほど、夜に3cmくらい積もって、日中に溶けるというのを繰り返します。

晴天率が非常に高いため、雪が残ることは一冬に一回あるかないかというレベルです。

朝起きると、外の気温は氷点下5度以下、部屋も10度を下回りますので、快適とは言い難いです。しっかりとした対策が必要でしょう。

また、別荘地の気温は天気予報の気温とかなり差があるので、だいたい軽井沢と同じくらいと思ってもらうと良いかと思います。天気予報はあくまで観測点んがある場所なので、別荘地とは必ずしも一致しません。夏も同様です。

富士五湖の四季

東京、神奈川から便が良く、距離的にも近いため人気の別荘地です。

富士山の麓、標高900m付近に位置しています。最も標高の高い山中湖が980m。

降水量と気温

引用元↓

http://weather.time-j.net/Climate/Chart/Kawaguchiko

降水量は東京や横浜とほとんど同じレベルの1500㎜。高原らしく夜間の冷え込みがあるため、長野の別荘地と似た気温です。

富士五湖の夏

私は部活でテニスをやっていたので、夏合宿と言えば山中湖でした。夏の一番暑い時期に行っても、朝は20度くらいなので快適です。

ただ、日中は比較的温度が上がりやすいです。別荘地があるエリアでも山の斜面のところは涼しいです。

雨は、東京と大体同じ降り方をします。

しかし、夏はテニス合宿だらけなので、エリアを見極めないとうるさいです。山中湖周辺は面積あたりのテニスコートの数が日本一らしいので(笑)

富士五湖の冬

気温こそ低いですが、降水量は多くありません。

また、長野の高原と違い、日中に暖かくなるので、活動しやすいです。長野だと装備をしっかりしないと苦しいくらい寒いですから、手軽に冬の景色やアクティビティを楽しみたい方にはおススメ。

保養所、研修施設、セミナーハウスなどが多く存在し、人の出入りも多いのであまり“ 森感 ”は得られないという印象でした。

まとめ

四季の特徴が表れるのは夏と冬です。春と秋はどの地域も似たようなものなので、この記事では比較しませんでした。

別荘地の春は5月から、というところが多いです。秋は8月後半から始まり10月いっぱいまであるというイメージです。

別荘地に行ったときの雨の降り方、雪の降り方は地域差が大きいので事前に抑えておきたいポイントです。それによって、過ごし方も変わってくるので、是非とも調べておきましょう。

この記事を書いた人
八ヶ岳の別荘オーナーです。このメディアが別荘の生の情報を求めている人、別荘が欲しくなるきっかけとなることを願っております。日々、新たなライフスタイルの提案を続けていきます。

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