別荘の生活で欠かせないのがトイレです。
トイレにも様々ありますが、今回は別荘特有のトイレのお話をしたいと思います。
管理別荘地の場合、以下の二種類のトイレが主流です。
実は、別荘地として開発された地区においては、汲み取り式のトイレが多いです。特に、高原や僻地にある別荘地はその傾向が強いです。
これは、自治体が主体となって別荘地として区画を整備し、入居者を集める形だからです。入居者は一気に集まるわけでは無いので、水洗式のように地区全体で繋がった下水道を引くのはかなりお金がかかるのです。
そういった理由から普及したわけですが、メリット、デメリットがあります。
まず、メリットは費用が安いことです。水道代はあまりかかりませんし、汲み取りでバキュームを依頼しても1回で1万円くらい。使用頻度にもよりますが、年に1回、多くても2回程度。
さらに、汲み取り式の別荘地は管理費が安い傾向にあるのでそこもメリットでしょう。
ただし、デメリットはバキューム依頼をするのがやや手間であること、不具合が起きた時に不快であることなどです。
私が所有する別荘も汲み取り式なのですが、冬に弁の動きが悪くなり弁が閉まらなくなってしまうということがありました。そうるすと、異臭がするのでトイレに行きたくなくなります(笑)
この辺りは対策も出来るので下で解説します。
では、水洗式トイレの別荘地はどうでしょうか。
こちらは、ゼネコンなどのデベロッパーが開発した別荘地に多く見られます。自治体が整備した(といっても木を間引きしたりする程度)別荘地は汲み取り式が多いので、水洗式であることはある種のセールスポイントなわけです。
ですから、初期投資として水洗式のトイレを整備するのです。
水洗式は、水道代がやや高くなりますが特にメンテナンスが必要ないのが魅力です。汲み取り式で起こるようなトラブルはありません。
しかし、大概水洗式というだけで別荘の管理費が高いです。だいたい3割~5割ほど高くなります。
使用頻度が少なければ少ないだけ起こるのが弁のトラブル。
所謂ぼっとん便所なので、弁が開閉することで流すようになっています。この弁の動きが悪くなると流れないだけでなく、繋がっているタンクからの臭いが漏れてくるので困ります。
もし弁が動かなくなったら、以下の原因が考えられます。
特に寒冷地だと、弁そのものというよりもその周りの水が凍って動かなくなることが多々あります。
対策は簡単です。お湯をかけるだけです。
数分で弁が元に戻ります。冬の夜に起こりやすいトラブルなので、冷静に対処しましょう。
これは水道業者に連絡して来てもらってください。自分でどうにかすることはおススメしません。
タンクの容量は、別荘購入時に聞くか、水道業者さんに聞いてみてください。
ただ、どのくらいの頻度でバキュームが必要になるかは、トイレの仕様(水量)、使用頻度、容量によるので一概には言えません。今後私の別荘でデータを集積してある程度予測できるようにしていきたいと考えています。
この場合も業者に連絡してください。管理別荘地であれば、管理会社に連絡すると、出入りしている業者を教えてくれます。
開いたまま壊れていれば良いですが、閉じたままだと困るので、事前に別荘の近くの公共のトイレを把握しておくことをおススメします。
余談ですが、私の別荘のトイレの弁の調子が悪くなった時は極寒の中スキー場の駐車場にあるトイレに行きました(笑)
スキー場の近くには、暖房設備や温水便座が完備された24時間使えるトイレがあるので、別荘地の立地選びの際にもオプション程度で良いので頭の片隅にでも置いておくと良いでしょう。
トイレは、必需品なので別荘の場所や季節に関わらず重要です。
検討している別荘地のトイレの方式は何か、コンディションはどうか、メンテナンス性はどうかなどご自分の価値観に合うものを選択してください。