別荘を見学に行くと、なんとなくテンションが上がって、見ようと思っていたポイントを見逃してしまうことも多々あります。
今回は、中古別荘を購入する際に見落としがちなポイントをご紹介します。メインのポイントは別でまとめていますので、この記事では細かい注意点を中心に取り上げます。
別荘はベランダが無く、ウッドデッキを備えている物件が多いです。
もしかしたら、ウッドデッキに憧れている人も多いかもしれませんが、しっかり見極めないと、維持費がかさむ原因になる可能性があります。
ウッドデッキは当然木の板で出来ています。これがやや問題なのです。木でできているということは、湿度や水で腐ります。別荘は、海でも山でも湿気のある風が吹きます。また、下が土であることも多いので湿度がこもりやすく腐食の原因になります。
仮に、ウッドデッキを作り直すとなると大きさによりますが100万円くらいかかると思ってください。屋根と並んで高額な修理費用となる部分です。
では、どういった対策が必要でしょうか。
根本的に素材が木ではない物が付いている物件を選ぶという選択肢があります。例えば、コンクリート製や金属製のデッキです。
ウッドデッキではなくなりますが、最近はデザイン性も損なうことのないままメンテナンス性を高めることが出来るので非常におススメです。
ウッドデッキやウッド風デッキのメンテナンスは、定期的な塗装と掃除です。
塗装が剥げてくると見た目が損なうだけでなく内部が侵食されやすくなるので、定期的に塗る必要があります。特別な技術は必要ないので、DIYでやるのもまた別荘の楽しみの一つかもしれません。
また、侮ってはいけないのが掃除です。
特に森の中の別荘では彼はが積もりやすいですから、しっかりと掃き掃除をする必要があります。もし掃除を怠っていると、デッキの上で腐葉土が完成してしまい、水や湿気が溜まりやすく腐食に繋がります。
先に述べたようなウッド風デッキや、枠だけが木製で床の部分がコンクリートのデッキは非常にメンテナンス性が高いです。多少枯葉が溜まっても木のように腐ってしまうことはありません。
物件探しの段階でここまで見ておけば、購入後の出費を抑えられます。また、改修する際にそのような製品を選ぶことを検討するのも有意義でしょう。
さらに、ウッドデッキの柵についても今一度見直してみてください。
金属やコンクリートのデッキでも、柵まで同じ素材であるとは限りません。加工がしやすく、雰囲気も出ますし、何より触る部分なので木製の場合が多いです。
そうすると、結局柵が先に腐食していき補修が必要になってしまう羽目に。
そこで、ちょっとした工夫で腐食を防ぐ方法をご紹介します。それは、上の部分を金属で覆うという方法です。中古物件でこれが施されていれば設計者の気遣いを感じますね。別荘のエキスパートでも中々気づけません。
同じ色の塗料で塗ってあげれば、見た目も損なわずにメンテナンス性を向上させることが出来ます。
別荘を見学していると気持ちが高揚してくるので、購入後に出費がかさむところを見落としてしまうこともあると思います。ウッドデッキは別荘滞在中に多くの時間を過ごすことになる人も少なくないと思いますので、事前にどのような仕様なのか、どんな対策が出来るのかを見ておくことをおすすめします。